地震被害に遭った者の個人的感情

私は、東日本大震災に直撃された東北人で、更に津波にも遭った沿岸部に住んでいます。
熊本や大分の方達とは被害が異なりますが、形ばかりの支援はよく見えなかったし、実際に支援に来ていただいた方達や給水などの支援が非常にありがたかったと個人的に感じています。

地震津波をまともに受け、全てを壊し、全てを持っていくというのには、自然にはどうやっても勝てないのだなと改めて感じたところです。

ところで、原発の話になりますが、その時は被害は一時的なものしか聞こえてこなかったような気がします。

あれほど、沿岸にあって、地震津波も受けて、被害が一時的ということがありますか?
それから、どれほどの嘘が出てきたことか。管理の杜撰さも湧き出るように出てきましたし、被害に遭った自分としては、原発に限って言えば、大丈夫だとか安心をとか管理はしっかりしていますとか、そのようなことは一切信じないつもりです。まさにこれこそ戯言。お上の言うことだなと。

被害に遭った者としては、そんな戯言ではなく、どのような被害に遭って、どのような状況にあるのか、今後、将来的にはどうなるのかをはっきり示してもらったほうが遥かに良いです。

悪いことをして嘘を隠すような幼稚なことをされるより、もっと大人の対応をしてもらいたいと感じます。
私は、推進派とか反対派とかそんなことはどうでもいいのです。
そんなことを言っている暇があるのなら、現実に今後どうしていかなければいけないのかを示さない色々なモノに対し不信感をもっているだけです。

被害に遭った、また、今も遭っている方達は、今は、その日をどうするかしか見えない現状だと私は思います。
震災に遭って1カ月以上も、ライフライン関係が復旧しなかったことを思いだします。
原発など、それからの話で、今日1日をどう暮らしていくのかしか見えなかったし、情報もラジオくらいしかない中で、原発などと思った記憶もあります。
だからこそ、被害に遭わなかった者としては、同じ轍を踏まないように、個人的には被害に遭った方達が元の形に戻るまでの支援と、原発を含め、確かな情報を発信していくことが必要だと感じ、記しておきたいと思いました。